今回の半沢直樹は、一応なんとなく見ているが、
半沢直樹のような、勧善懲悪なストーリーは、基本的には好きではない。
父親がよく水戸黄門とか大岡越前みたいなのを(しかも再放送も!)いつもよくみている人だったが、(最近は何を見てるかしらんが)、何がおもしろいのか全くわからなかった。結末もわかっているわけだし、悪いものをやっつけてスッキリするっていうパターンなわけだし。
そもそも悪をやっつけて、気分爽快感を味わって、いいものだろうか?
これはカタルシスを感じるという事とは、違うような気がする。
そもそも、善と悪は真っ二つに分かれているわけではない。
向こうから見たら、こっちが悪かもしれないし。
って考えたところで、これはドラマだしってなる…。
半沢直樹は、何がおもしろいかと言うと、役者たちの顔芸がすごさだと思う。
演技も歌舞伎のように(歌舞伎は見たことないが)大袈裟で大胆で、
しかもおもしろがって(楽しんで)演技しているように思う。
出演者が歌舞伎役者さんたちが多いので、ある意味本当に濃い!
現代版時代劇とも言われるだけあって、
善と悪がはっきりしていて、
決め台詞もあり、
完全に視聴者を楽しませるためのエンターテインメントなドラマ。
だと思う。
夫は池井戸潤もののドラマや刑事もののドラマが好きなので(善悪キッパリしてるものが好きなのかもしれない)、その影響で下町ロケットや陸王もみたが、正義は勝つ的なドラマは、やっぱりたいしておもしろくない。(役者の演技は見応えある。)
私は案外モヤっとするのが好きかもしれない。見た後も色々考えたりできるので。
半沢直樹は、ある種、日曜の夜に家族みんなで楽しめる、エンターテインメントってことなのかなぁ。