夫が、仕事から帰った途端、（いつも私と会話することもないのだが）黙ってゴソゴソいらだった様子で何かやっていた。
私は、何か忙しそうだったので、そういう時は、話しかけ辛いのもあって、黙って様子を見ていた。
だけれども、ずっとゴソゴソ何かやっていて、終わる様子がない。こっちから「話しかけていい？」と聞いて、話しかけたけど、どうも人の話を聞ける状態じゃない。
ずっとガサゴソしてる夫に、
「なにやっとるの？」と聞いてみた。
夫「探し物をしとる。」
だいたい夫は、何を探しているとか具体的なことはいつも言わない。日本語の特徴であるのだが。
私「何を探しとるの？」
夫「自動車税の納税証明書」（←こんな風に具体的に言ってはいない、“車検に必要な紙”という言い方をしていたかも。）
これで、彼が何をしようとして、何を探しているかわかった。もうすぐ車検で、つまり車検に必要な納税証明書がないと。
私は、今は軽自動車なのだが、以前普通車に乗ってる頃に、自動車税の納税証明書がいらなくなるような文書を読んだ記憶があった。つまり、電子化されるっていう内容の。私の姉が、度々、納税証明書の紙をなくして、再発行するタイプの人だったから、「あぁ、姉みたいな人にはいいシステムに変わるわ。」と心の中で思ったことがあった記憶が蘇った。
そこで、私が、夫に、 私「あれ？電子化されて、紙が入らなくなったんじゃなかったっけ？」
夫「…」
多分、何年も前に電子化されてるはずなのに、知らないのか忘れたのか、車検が久々だから記憶が抜け落ちたのか。そもそも真面目な夫なので、払い忘れることもないし、払い遅れることもない。クレジット払いなので、かつてははがきで納税証明書が届いていたのだろう。おそらく、電子化以降、納税証明書は送られてきてないっぽい。多分。
なので、真面目な性格と頑固な性格と、人に物事を話さない性格のせいで、一人で淡々とないものを探し続けていたと思われる。
夫「3日間探し続けたから、見つかるまで探す」
ようなことを言っていた。やはり頑固である。こちらが何故かネットでググって、丁寧に教えてあげて、やっとどうやら探すのを諦めた感じだったが、こちらの時間まで奪って、全く迷惑な…（いや、悪口を言いたいわけではない）
今までかかった時間やコストを無駄にしたくない、だから無駄でもやり続ける。
コンコルド効果ってやつですね。無駄だとわかっても無駄を重ねる。彼は職場でもそういう思考クセがあるのかもしれないなぁ〜。
私が話しかけて、聞き出さなかったら、彼はずっと探してたんだろうか？車屋さんににも問い合わせたわけじゃないっていってたから、誰にも聞かず、調べず、ないものを探し続けるって…
誰かに言えば、解決の情報やヒントを誰かが知ってるかもしれないのに。独り言でも、言えば、周りの人が、「え？それって確か…」とか情報をくれる時もあるし。
結局、黙っている人は、無駄な時間を過ごして、まわりに対しても無駄な時間や労力を費やすことになる。
私自身、ネットで調べてもよくわからなかったことを、人に聞いて、すぐ解決した事がよくあるので、やはり人に聞く（誰に聞くかはその問題による）のが近道な場合も多いと思う。
問題が起こった時、物事をまわりに相談して解決するか、一人で調べもせずに対処しようとするか、どっちが早く解決方法を導き出せるか、そんな研究もよいかも。いや、すでにあるかも。
（あ、軽自動車の自動車税はまだ電子化されてないので、車検時は紙が必要のようです。）
