【英会話の難しさについて】
例えば、
- 『あなたは何色が好きですか?』
と聞かれたとして、
日本語なら、
日本語モード:「特別好きな色はないけど、どの色も好きかな。でも、あえて言うなら青かな。(あえて言うなら本当はピンクが好きなんだけど、年甲斐もなく恥ずかしいから青って言っておこう...)」
と答える。自分の好きな色をはっきり言えない自分がいる。
英語では日本語そのままを英語に言い換えただけではすまされない。
理由や根拠をいちいち言わなければいけない。
「ピンクが好きです。なんでかっていうと、かわいいからです。」
ではきっとダメな回答でしょう。
自己主張モードで:「黄色が好きです。なぜなら、明るくで元気が出る色だからです。」
なら大丈夫だろうか?ポジティブな根拠が要求される気がする。
私にはハードルが高すぎる。どの色も好きだといいたい。
- 『好きな飲み物は何ですか?』
と聞かれたら、日本語では、
日本語モード:「紅茶も緑茶もコーヒーも好きだし、ハーブティーもよく飲みます。」
と答えたい。要は炭酸やジュースのような甘い飲み物以外は好きなので。でも、そのままを英語で答えてはいけない。おそらく。自分の意見がないからだ。
英語なら、
自己主張モードで:「私はコーヒーが大好きで毎日たくさん飲みます。コーヒー中毒です。コーヒーの香りが気分をリフレッシュさせてくれます。」
ぐらいなら大袈裟でちょうどいいのだろうか?
- 『あなたはこれについてどう思うか?』
何かのトピックについて話していて、どう思うか?と聞かれたところで、どうもこうも考えない思考回路なので、私は完全に思考停止してしまう。もう少し、日常の中で色々考えるべきなのだろう。常に自分の意見を妄想する練習が必要。
回答例:「私は、○○だと思います。なぜなら、まず(理由1)だからです。あとは(理由2)だからです。そんなわけで、○○がいいと思います。」
- 『あなたはどうしたいか?』
例えば、その日のレッスンの教材が、時間を5分ほど余して終わってしまったとする。その際、次に進みたいか、何か他をやりたいか聞かれるが、特にやりたい教材なんかもない。どうしたいという意思などない。私はどうしたいのか?わからない。なすがままでいいくらいにしか考えていない。そのままフリーカンバセーションじゃダメなのか?とも思ってしまう。そこも主張がいるって事なのか?
回答例:「今日の総復習をざっとやりたい。」「もう一回ロールプレイをやりたい。」「次に進みたい。」等
何か主張した方がよいのだろう。
オンライン英会話で、私は言葉に詰まる事が本当に多いが、この本で合点がいった。『そもそも答えを持っていない』から、何も出てこないだけらしい。私というか日本人の特性なのだ。
↓詳しくはこちらの本で。
- 作者:戸塚隆将
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: Kindle版
ここ最近、英会話の限界を感じて落ち込んでいたが、日本語と英語の表現の違いを理解しておけば、日本人的思考が邪魔しているだけだと思えばいい。
そう考えれば、落ち込まずに済むことに最近気付いた。
この前は、フィリピン講師にカツを入れられたが、とりあえず英語は自信を持って話す(主張する)言語なのである。
バイリンガルの人が言語によって性格変わる、とかいう話はよく耳にするが、言語的な特性が背景に絡んでいるだけで、性格は変わらないのではないか...? とも思った。